今回は『幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜』をレビューします。
3rdEyeからリリースされた、熱く燃えるシナリオが魅力なタイトル。作画もとても良く、絵で萌えてストーリーで燃えられる良ゲーです。
果たしてこのタイトルは抜けるのか、萌えるのか、燃えるのか、どうなんだい!
おすすめ度:
- 異能力バトル系に燃える人はマストバイ
- エンタメ性の高いシナリオが高評価
- 厨二要素満載なので、そんなノリが好きな方にピッタリ
幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜とは
幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜は、3rdEyeから2013年に発売されたエロゲーです。
二人の主人公たちの視点を通じて、7年前に起きた大災害「ナグルファルの夜」の真相に迫るといったストーリー。
訪れる非日常の中で揺れ動くキャラクターの生き様や信念、異能の力を使った熱いバトルが魅力の作品ですね。
エンタメ性に溢れた熱く燃えるシチュエーション、ピンチのところに駆けつけるといった「これだよこれ!」と言いたくなるような王道展開も魅力です。
エロゲーの感想が集う「ErogameScape -エロゲー批評空間-」のコメントを見ても
- 「魅せ方をわかっている」
- 「厨二ゲーの名作」
- 「ひまわりちゃんマジ天使」
といった好意的なものが多く、本作の評価の高さがうかがえます。
また「3rdEye作品の中でも群を抜いている」とのコメントもあり、本作は同ブランドの中でも特に評価の高いタイトルとなっています。
エロゲー初心者の方はもちろん、ADVゲームのお約束を楽しみたい方にもおすすめな1本です。
タイトル | 幻創のイデア 〜Oratorio Phantasm Historia〜 |
レーベル | 3rdEye |
ジャンル | 現代伝奇ファンタジーサスペンス異能力ADV |
発売日 | 2013/6/28 |
原画 | 蒔田真記 榊MAKI |
シナリオ | 不死鳥 四万十川清流 |
ボイス | あり |
【口コミ】幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜の良いポイントをレビュー
1. 魅力的なヒロインたち
本作のヒロインは四人いるのですが、全員に溢れんばかりの魅力があります。
テンション高めで「なんとかなるッ!」が口癖の「菜々実なる」は見ているだけで元気を貰えますし、気高いトップアイドル「紫護リノン」は生き方が素敵で、いやがおうにも虜にされるカリスマ性が最高にクールです。
いつもだらけている「剣咲ノエル」は面倒くさがりではありますが、想い人である赫(主人公の一人)のことを誰よりも愛している一途な面がいじらしくて萌え要素も。
さらには九條グループ令嬢の「九條美月」は基本的に剣呑な態度なのですが、彼女の好きな「あるもの」のことになると途端に饒舌になる可愛いギャップを楽しめます。
そんな彼女たちには、それぞれ壮絶な過去があります。それを知った後は彼女たちの言動をより深く理解でき、さらに魅力を感じること間違いなしです。
2. 熱く盛り上がるシナリオ
二人の主人公の視点で描かれる様々な事件や謎がラストで一つにまとまって綺麗に締められる物語は、非常に見応えがあるシナリオでした。
その中でも特に私がプッシュしたいのは、「4thDAY 赫」のチャプターで描かれる「ババ抜き」のシーンです。テロリストを交えて命がけのババ抜きをするシーンなのですが、ここではカイジさながらの頭脳戦が繰り広げられていました。
かなりの緊張感があってハラハラしますし、またここでの九條美月と彼女の父親のやり取りが本当に素晴らしくて……涙が出ました。
是非実際にプレイして見てみてください。私の口から語るのはもったいない!
3. 琴線に触れる数々の名言
- 「常に付き纏う危機感こそ、生きていると実感するために最も必要なものだった」byリノン
- 「過ちは誰でも犯す。愚鈍な人間と優れた人間の差は過去の行為から学習し行動に反映させられるかの違いである」by赫
- 「意味なんて後からいくらでも付随してくる。あまり厨二を舐めない方がいい」byなる
はい、痺れます。なんでこうもかっこいいセリフがぽんぽん飛び出してくるのか。ワードセンスが抜群なのも、本タイトルの大きな魅力の一つです。
なお最初のリノンのセリフは「孤高で気高い彼女の生き様が垣間見えるセリフ」として人気があります。
ちなみにこのセリフはツイッターの「二次元キャラたちの人生を変える名言集」というアカウントでもツイートされていました。
ぜひプレイして、熱いセリフに痺れてください。
【口コミ】幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜の悪い点をレビュー
キャラは魅力的でシナリオも面白いなんて隙が無さそう、と思われるかもしれませんが、やはり欠点はあります。
シナリオは確かに良く出来ているのですが、強引な展開や勢いに任せてゴリ押しするような場面が散見されます。しっかり丁寧に描写してほしいと思っている方には「付いていけない」と思われてしまうところもあるかもしれません。
またエロゲーの肝心のエッチシーンが着衣多めだったり、そもそも薄かったりするので、実用性を求める方にはあまり向かないかもしれません。
熱くてエンタメ性の高いシナリオが好きで、ストーリーやキャラ萌え重視で楽しみたい方におすすめなタイトルです。
個人的な推しキャラは「紫護リノン」ちゃん!
全員魅力的ではあるのですが、私としてはやはり紫護リノンが頭一つ抜けた推しキャラです。
トップアイドルとしての自分に誇りを持ち、頂点であり続けることの努力を怠らない。そんな彼女の自信に満ちた振る舞いは、周りを惹きつける圧倒的なカリスマ性を誇っています。
その具体例を一つ紹介すると、彼女は、自分を見つめてくる主人公にこんな言葉を放ちます。
「見惚れてた? いいのよ、それで。人を虜にするのが私の仕事だもの」
……めちゃくちゃカッコイイですよね。こんなの虜になるに決まってますよ!
ネットの評判を見てもリノンは人気のようで、ソフトメーカーである3rdEyeさんが販売しているグッズも、妙にリノンのグッズが多かったりします。わかってますね。
幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜の総評
幻創のイデア〜Oratorio Phantasm Historia〜は、熱く燃えるシナリオと異能力バトルが魅力のゲームです。
非常にエンタメ性に優れているので、お約束と言えるような王道展開ストーリーが好きな方はマストバイです。
痺れたい方は、ぜひ手に取ってみてください。