今回は田中ロミヲがシナリオを担当したエロゲーである『加奈〜いもうと〜』をレビューします。
涙なしではプレイできないと評判の泣きゲー。クロスチャンネルなどでロミヲ師匠ファンになった方は、プレイ必至のタイトルです。
果たして抜けるのか、泣けるのか、どうなんだい!
おすすめ度:
- ロミヲファンならマストバイ
- エロよりも純愛シナリオで泣きたい方におすすめ
- 攻略キャラは少なく、純粋にシナリオを追うタイプのノベルゲーム
※なお当記事では、オリジナル版『加奈〜いもうと〜』とリメイク版『加奈…おかえり!!』のサンプル画像の両方を掲載しています。
加奈〜いもうと〜とは
『加奈〜いもうと〜』は、ディーオーから1999年に発売されたエロゲー。
その後2004年にはリメイク版として原画が描き直されてボイス付きになった『加奈…おかえり!!』が発売されていますので、今からプレイするなら「おかえり」の方が良いかもしれません。
(ちなみに全年齢版として、2010年にPSP版も発売されています。)
いわゆる「泣きゲー」の代表作の一つで、山田一(田中ロミヲ)のデビュー作としても話題になったゲームタイトル。
病気や兄弟愛といった深く重いテーマで、涙なしではプレイできない本作。泣きゲーが好きな方は、ぜひ手に取っていただきたい1本です。
※なお田中ロミヲは、2003年にリリースされたエロゲー『クロスチャンネル』で一躍人気となり、『人類は衰退しました』など一般ラノベの執筆でも活躍する大人気のシナリオライターです。
タイトル | 『加奈〜いもうと〜』 ※リメイク版『加奈…おかえり!!』 |
レーベル | ディーオー |
ジャンル | ビジュアルノベル |
発売日 | 1999/6/25 ※リメイク版:2004/11/19 |
原画 | 米倉けんご ※リメイク版:綾風柳晶 |
シナリオ | 山田一(田中ロミオ) |
ボイス | なし ※リメイク版:あり |
【口コミ】加奈〜いもうと〜の良いポイントをレビュー
1. まずは設定だけで泣ける。わかりやすい舞台設定がアリ。
病気になって余命幾ばくかの妹との関係を描いた、もはや設定だけで泣けるような舞台背景が用意されています。
ですから純粋なエロゲーとして見るよりも、とにかく泣きゲーとして純愛シナリオを楽しめるタイトルでした。
ルート分岐も様々あり、どのルートも泣けて考えさせられる内容でしたので、泣きゲーを求めていて未プレイの方には圧倒的におすすめです。
2. 兄弟愛を描いた秀逸なシナリオは、ロミヲ師匠ならでは
加奈と主人公の間に芽生える兄弟愛シナリオは、かなり秀逸です。
実は最初、主人公にとって鬱陶しい存在だった加奈ですが、やがて妹として大事に想うようになります。その心の成長にも、ある意味では思春期のリアルさを感じました。
兄弟の関係を越えたラブも描かれており、かなりグッとくるシナリオです。
3. 思わず病気やドナー登録について考えさせられる内容だった
まさかエロゲーで、ドナー登録について考えさせられるとは思いませんでした。
ヒロインの加奈は重い病気で、ドナー待ちの困った状態にあります。医学が関係するそのあたりの描写についても、かなり深く突っ込んだ内容である点は勉強になって良かったです。
一説では1999年に男性のドナー登録者が急に増えたとかどうとか。(冗談です)
【口コミ】加奈〜いもうと〜の悪い点をレビュー
シナリオ上仕方ありませんし、これが最適解だとも思いますが、攻略キャラが少ない点は「純粋なエロゲー」を求めている方からすればデメリットかもしれません。
攻略ヒロインは加奈と、幼馴染の夕美のみです。
とはいえ純粋なエロというよりもシナリオを楽しむタイトルですから、そこをわかった上でプレイしてみて下さい。
加奈〜いもうと〜の推しキャラは「藤堂加奈」ちゃん!
推しキャラは、もちろんヒロインの妹である加奈ちゃんです。
知的エンド、通常エンド、どのルートでも健気な姿を見せてくれて、腎臓を患って命が残り少ない中でも懸命に生きる姿は涙なしでは見られません。
ぜひ周回して全てのルートを見てみて下さい。
加奈〜いもうと〜の総評
加奈〜いもうと〜は、泣きゲーをプレイしたい方には圧倒的におすすめのタイトルです。
特にロミヲファンならマストバイですね。
美しい兄弟愛に触れて、ほっこりとエロゲーに興じてみて下さい。